南京町に行く 今日はちょっとのんびりした気分になって、神戸にある中華街、「南京町」をブラブラしてきた。
っていっても、横浜の中華人街と比べると比較にならないほど小さいんだけどね。長さが300メートルぐらいかなあ、そこに幅狭しと中国店街が軒先を並べている。以前、横浜の中華街に行った時は、「これでもか!これでもか!」というぐらいの大きさで、ぶったまげたことがある。そんなわけで、一歩中華街に足を踏み入れると、そこはもう別世界だ。一歩外に出ると、銀行などが並んでいるオフィス街。いったいどういった心境で、ここに中華街を作ることになったのかは分からないが、なぜかイキナリ中華街、なのである。
入り口の左側には、大きな中華街のレストランがある。で、不思議に思うのだが、ここはいつも閉店だ。今日も閉店していた。なぜだろう。不思議だ〜。ここはいったい、なんの目的で建てられたのだろうか、いまだに理解できない。料理のメニューは入り口に並べられているのだけど、中に入ることができないのだ。ううむ。
以前はこのおかしなレストランのとなりに、中国の三国志に出てくるような武将の石像が、五体ほど並べられていた。で、その石像に合わせて並んで写真を撮るっていうのが、神戸の中華街のメジャーなスポットだったのである。しかし今はない。
たぶん震災で壊れたのだろう。でも、震災後も少しはあったような気がするのだけど、気のせいかな。てなわけで入り口には記念撮影をするところがない。入り口に高さ4メートルぐらいの門があるのだが、それを背景に写真を撮るっていう人が増えたみたいだ。
「ここで写真撮っていいかな。この門をバックに撮ろうよ」
などと言っている人がいた。関西弁ではないので、まちがいなく旅行者なんだろうなあなんて思いながら、写真を撮るのも別にかまわんじゃろ、なんも迷惑かからんし、なんて思いながら、写真を撮る横を通り過ぎて行った。しかし、あの門の高さと人の位置では、きっと門は写真におさまらないだろう。ま、いっか。中華街の味は出ているわけだから。
てなわけで、今日の目的は、「ベジタリアンレストランを探す」ということだ。っていうのも、以前「南京町でベジのレストランがある」っていう情報を聞いたことがあるので、それをたよりに、ってな感じだ。
しかし残念なことに、そのレストランってのがいったいどんなレストランなのか、名前さえ調べてこなかった。準備がない、といえばそれまでだけど。ということで、結局、ベジレストランは見つからず終い。ううむ。調べておくべきだった。
朝も早いというこもあって、まだ店を開けていないところもあった。でも、軒先にはすでに、揚げ物が並べられている。肉まん・ソーセージ・から揚げなどなど。おいおい、食えるもんないじゃんか。
ま、ごまだんごは食べられるんだけど、甘いもんはあんまり好きじゃないしなあ。名前は知らないが(っていうか、まるまはユチャケって呼んでいるのだが)、湯葉を細長くして、30センチぐらいかな、それを油で揚げただけってヤツも売っている。これは塩味が少しして、美味。
でも、油でコッテリしすぎているので、今回はパス。ううむ。朝も早いってのに、中国人の商売パワーはすっげえなあ。そういえば震災後、一番最初に店を開いたのも、ここの南京町だったもんなあ。でも、こんなに早くから肉まんを蒸かして、冷めないだろうか、などと余計な心配もしてしまうのである。
そうそう、杏仁豆腐も店頭販売されていた。しかし、甘いものはあんまり好きじゃない。ってなわけでパス。
南京町のちょうど真ん中は、ホンの小さな公園みたいになっていて、そこでたむろっている人もいる。なぜこの場所に来てたむろっているのか、その理由は分からない。もしかして、待ち合わせ場所にしているのだろうか。
この公園みたいなところには、動物のオブジェっていうのか、石像っていうのか、そんなものも置いてある。なぜ中華街に動物なのか。ますますナゾだ。
で、この公園に沿うように一軒の肉まん屋がある。正確には中華街では豚まんっていうようだけど、ま、どっちでも良いや。で、この豚まん屋がまたまた、大繁盛で、いつ来ても行列ができている。さぞやウマイのだろうなあ、なんて思いながら、「まるまには関係のない世界だ」ってボーっと眺めていた。
そうそう。その対面側には喫茶店っていうのか、ケーキ屋っていうのかがあって、そこのケーキがこれまたすごいウマイらしい。ま、中華街に来てケーキを買うこともねえな。なんて思いながら、通りすごした。
ううむ。そういえば中華街って一本道なんだけど、路地裏っていうの、裏道っていうの、そんなところが時々穴場スポットだったりする。以前、そんな裏道の喫茶店に行ったことがある。
1階なのに、店に入るとイキナリ下に向かって階段があるのだ。ううむ。地下仕様か、ここの喫茶店は。とか、無国籍なハンカチなどを売ってる店とか、インドな店とか、ま、ここまで来ると何でもござれ、ですな。
なぜに中華街にこんな店まで、と思うのだが、中華街に旅行に来た人が、フラリと裏道に迷い込んでしまうと、必ずそんな店を覗いてしまうから、これまた不思議だ。なぜに?
「あなた方は中華街に来たのでしょうが」などと思うのはまるま。でも、行く人は行く人。ま、誰も迷惑かけてないからいっか。てなわけで結局、何も食べなかった。っていうか、分からなかった。もし入ったレストランがベジのこと分からなくて、店員が中国人で、しかも日本語がほとんど出来なかったら、「分からない。知らない」なんて言われたら、きっと何もできないだろうな、なんて思って、チャレンジャーとなって店に入るのもヤメタ。
っていうか、二人・三人っていればイキオイで入っていくのだろうけど、ちょっと一人じゃなあ。
で、一番大きな店屋、「東栄なんとか」って店に入った。ここはみやげ物とか、中華食材を売っている店だから、安心して中に入られる。
で、乾物から冷凍食品まで、片っ端からベジでイケそうなものを調べてみたけど、やっぱなかった。ううむ。
っていうか、アーモンドを使った、砂糖ベットリなお菓子とか、湯葉の皮とか、蜂蜜のビン詰とか、きっと食べないだろうもの、料理できないだろうものはあったけど。結局、腐乳(ふにゅう)を買った。腐乳ってのは、お豆腐を腐らせたもので、日本でいえば納豆に当たるのかなあ。ちょっと違うのかな。ま、強烈なニオイのする食べ物である。
ちょっと無理な人には、絶対に食べるのが無理、ってヤツだ。それから、親に豚まんと海老だんごと水餃子を買ってやった。ううむ。自分が食べずに、親にあげるためとはいえ、買っても良いのだろうか、などと思いながら、でも「せっかく来たんだから、買わなきゃなあ」などと思いつつ買った。
神戸はどんより曇っていて、昼からは雨。もう帰ろう。今度はシッカリ調べてから行こう。
家に帰って、さっそく腐乳を食べてみた。まず、一番最初にフタを開ける時が怖い、「パカ」
っと開いたら、もわ〜んと腐乳のニオイが…。「くせ〜!」しかし、この臭さがクセになるのである。
ご飯に乗せて、食べるとこれまたよろし。ごちそうさまでした。2001年4月23日