チーズは危険がいっぱい

(提供 Yukie Kusunokiさん)

○製造行程で子牛の胃からとった酵素が

 チーズは製造工程で、レンネットという子牛の胃からとった酵素が使われます。これは牛乳を固めるためのもので、たとえば豆腐をつくる時に豆乳に「にがり」をいれて固めますが、そのにがりに相当するものです。したがって、一般的なチーズはベジタリアンの場合、食べられないそうです。

 食べられるチーズは、カッテージチーズ(これは酸で固めたもの)か一部のメーカーのクリームチーズしか日本では無理だそうです。(サワークリームは結構クリームチーズの代わりになります。)

 外国、特にイギリスやオーストラリアでは、チーズを買う時にパッケージに”suitable for vegetarian"とか"not animalrennet""vegetable enzyme"という表示のものが、ベジタリアンのためのチーズで、それ以外は食べません。
・・そのチーズのために子牛が命を落としているのですから・・・・・

 とはいえ、いままでチーズを使った料理とかに親しんだ方にとっては、これはちょっとショッキングかもしれません。 

○デパートでひとつひとつ確かめよう

 その場合の対処方法を・・・・

 大きなデパート(そごう・三越 など)の食品売り場のチーズコーナーをのぞいてみましょう。たくさんの輸入チーズがあります。残念ながらほとんどのチーズはrennetの表示がありますが、丹念にひとつひとつみていくと
"suitable for vegetarian"の表示のあるチーズがあることがあります。
 私がみつけたのは マスカルポーネチーズ(お菓子のティラミスなんかに使う)でした。 私と友人はそれをトーストに塗って食べました。フランスやオランダ産のチーズは当然 フランス語やオランダ語の表記ですがよく探
すと英語も併記されています。とにかくrennetもしくはそれによく似た単語(フランス語でもよく似たスペル)が"ingredient"の欄に表記されていればダメということになります。しかしこれが"enzyme"ならOK・・・・?

 たしかにrennetではありませんがrennetも化学的には酵素なのでenzymeになります。しかし 化学的に合成あるいは生産されたenzymeなら・・・・チーズ売り場でずいぶん悩んでしまいますね。
 私はオーストラリアで"vegetable enzyme""not animal rennet"の表記を見てからは、単に"enzyme"のみの表記は 買いません。

 日本では おそらくレンネットrennetについては 表示しなくてもよい(食品法かなんかで)添加物なのだと思います。したがって雪印とかの国産メーカーの表示にこのレンネットの表示はなく、単に”生乳・食塩”となっていることが多いです。一度 雪印に直接電話して聞いてみましたが やはり表示はしてないけどレンネットは当然凝固させるために必要なので 使っているということでした。

 サワークリームはクリームチーズよりあっさりして、でも結構まったりとした食感で、私は 普通は手軽にスーパーで買える サワークリームをよく 利用します。パンに塗って塩・コショウ(できれば黒コショウで、ひきたて)
そしてきゅうり・トマト・青しそをのせます。お好みでゆで卵なんかも。おいしいです。

 パルメザンチーズなんかもダメなのですが、私の友人はグラタンやラザニアを作るときは上にパン粉をかけて焼いています。結構それがカリカリしておいしいです。もちろんパン粉は自分で作ります。市販の(スーパーの)ものはほとんどがショートニングがはいっているので、ショートニングのはいっていないパンを買ってそれをミキサーでがーっとすれば 生パン粉の出来あがりです。

 そういうことは 側から見ると面倒くさそうでも 逆に料理の幅が広がったりして楽しいですよね。パン粉でも買えば簡単ですけど、生パン粉の方がたとえばコロッケなんかつくっても グンとおいしくなります。

 友人はイギリス人でベジタリアン歴18年で来日当初はずいぶん苦労したようです。最近イギリスに帰国したけれど、チーズについては簡単にしかも安価でベジタリアン用のチーズが買えるので天国だといっていました。わたしもオーストラリアにいましたがチーズは天国でした。また オイスターソースも(もちろんこれは本来牡蠣からつくりますが)ベジタリアンオイスターソースがあって(しいたけエキスでできている)中華を作るときにすごく良かったです。イギリスにもあります。

 実は 今夏よりイギリスにいってベジタリアンレストランを開くための学校に行く予定です。向こうの料理もいいけれど 私としては日本の精進料理と西洋のベジタリアン料理をうまく組み合わせていきたいな と思っているのです。西洋料理はにんにくとオリーブオイルとトマトソースが主体で味が、何を食べても同じ感じで退屈です。その点日本や中国料理の方が変化があって豊かのように思えるのです。

 普通の、いわゆるスーパーで売っているチーズはほとんどだめですが、少し前まで生協で大豆たんぱくで作ったチーズがありました。スライスタイプのものです。もちろんレンネットは使っていません。なぜならたんぱく質の組成が違うためレンネットは使う必要がないのです。これはベジタリアン用というよりはコレステロールを気にしている人のための食品でした。

○生協に売っているといううわさが

 噂では製造中止になったとのことで残念ですが おそらく アトピー患者用の食品を売っている店などにいけば この手のチーズはあると思います。三育フーズはそもそもアトピーの子供用の食品として大豆たんぱくのソーセージなどを作っているからです。

 海外の輸入チーズはとにかくひとつひとつみることです。
 前回 私がマスカルポーネのベジタリアン用を見つけたのはラッキーでしたどのマスカルポーネがOKとは限りませんから。イギリスでは大手のスーパーならどこでもたいていのチーズの種類は手に入ります。それもちゃんとベジタリアン用と表記されているので、いちいち成分表示を確認しなくてもいいのです。楽です。イギリスなど 海外では 宗教的に食べてはいけない人が多いのでうっかり 食べてしまっては しゃれにならないのです。厳しいです。

 誰か海外(特にイギリスとオーストラリア)に行く人がいたら おみやげに頼んでみるといいと思います。ちなみに インド料理に使われるチーズはヨーグルトの水分を抜いたようなもの(そういう製造工程)なので大丈夫です。チーズのレンネットは哺乳中の小さい子牛の胃からとるなんて かわいそうですね。

○ショートニングも注意、でもマクドはOK

 日本では多くの市販のパンやお菓子にショートニングが使われているのも驚きです。ご存知のように これは動物性の油脂です。ラードみたいなもんですね。たまに”植物性ショートニング”という表記のものもあります。お菓子は(クッキーとか)あまり 買えませんが まあ 別にそれは食べなくてもいいものなので(美容上!?)いいですけど。

 イギリスのマクドナルドで揚げ油にラードが入っているというのは違うそうです。これは確かです。なぜなら友人のいとこがそこでずっと働いているからです。少し前までは入っていたそうですが 全部植物性オイルに交換になったそうです。ご安心下さい。

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