スリムミート

 スリムミートってご存知ですか。大豆でできたニセ肉で、薄くてちょうど、牛肉の細切れみたいになってるヤツ。
 時々スーパーの佃煮モノが売っているコーナーで、「畑のお肉」なんて売ってることもあるんよ。

 でね、このスリムミートってのは、元々パリパリに乾燥してるので、お湯でもどさなきゃイケナイんです。はい。ちょっぴり面倒なもんで、っていうか、五分もあればもどるんだけどね。七時間かけて蘇を作った人と比べれば、全然短い時間なんだろうけど、まるまの辞書の中には「辛抱」って言葉がありません。
 欲しくなったら、すぐ欲しいし、やりたくなったらすぐやる。てなわけで、スリムミートをお湯でもどすって作業は、とっても苦痛なんです。

 で、この佃煮っていうのか味噌炒めをお裾分けいただきまして、食べました。うん、おいしかったよ。っていうか久しぶりの味。あの、クニクニっていう「そういえばどことなく肉に似ているとも言えないこともない」っていう感覚が好きなんです。

 親(ノンベジ)にも食べさせてみた。っていうか、以前、スーパーで売ってた「畑のお肉の佃煮」を買ってきて、ひどく不味かったそうな。だからかなり抵抗してたけど、半ば強引に食べさせた。もちろん一番小さなヤツを食べてたけど。
「うん、意外とイケルじゃん。ほいほい、なんか肉の食感はするね」
と一言。

「じゃあ、もっと食べてみて」
「いや、もう要らない」
きっと、普通の肉とは比べ物にならないぐらい、違う味なんだろうなあ。なんて思ったんだけど、もうまるまの舌には「肉の味」っていう記憶がないんです。やっぱ思い出すと、このスリムミートになっちゃうんだよな。

戻る